FC2ブログ

山の音

虫関連の備忘録。不定期更新。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

北海道のクワガタ

お久しぶりです。
しばらく所用で北海道に行ってきました。
そこで、北海道のクワガタ分布について投稿してみます。
もっと詳しい人がたくさんいらっしゃるので、興味が湧いたら調べてみると面白いと思います。

北海道には分布境界線が複数存在し、そのラインに沿って昆虫も分布しています。
クワガタについて限定するならば、「ブラキストン線」「河野線」の2つが重要になります。
この2ラインを図にすると↓のようになります。

Hokkaido line 001


朱色のラインが「ブラキストン線」、青色のラインが「河野線」となります。
黄緑色の線は道内のブナ北限を図示したもので、多少のズレはありますがこのラインより北にはブナはほとんど生えていないようです。

ここで北海道に生息するクワガタを挙げてみると、
・アカアシクワガタ
・オオクワガタ
・オニクワガタ
・コクワガタ
・スジクワガタ
・ツヤハダクワガタ
・ノコギリクワガタ
・ヒメオオクワガタ
・マダラクワガタ
・ミヤマクワガタ
となります。

ヒラタクワガタは南方系のクワガタであり、ルリクワガタも冷涼な温帯に生息するクワガタですから
生息していないようですね。(ただしルリクワガタは微妙)
つまり、ブラキストン線がヒラタ・ルリの2種の北限ということになります。

また、道内での分布を見てみると、
・オオクワガタ
・ヒメオオクワガタ
・(マダラクワガタ)
の3種は河野線以南にしか生息しません。※マダラクワガタに括弧がついているのはデータが無いからです。

と言うのも、上記の種は東北地方では主にブナ林に生息するため、
河野線より北では植生の面で制限を受けてしまうためと思われます。
また、北海道全域に生息するクワガタも河野線以北では生息数が減るものが多いです。

実際、私も北海道産のオオクワを2産地飼育していますが、どちらも河野線を超えることはありません。

オオクワ・ヒメオオクワは温度だけを見れば北海道全域の温度に対応できる能力はあると思われます。
つまり、生息するための樹種が無いから生息地を増やせないのではないでしょうか。
すなわち、それは「食性が狭い」と言うことを表しています。
飼育下では色々な樹種のオガを食すことができますが、やはり好みがあり、その微妙な違いがサイズや累代の継続に響いてくるのではないか……と考えています。
飼育下でも樹種を考えることで無理なくマットや菌糸を喰わせることができ、虫により良い飼育ができるのではないでしょうか。

話は変わりますが、カブトムシもブラキストン線を北限とする種のひとつです。
しかし、人為的に持ち込まれた以降はどんどんと生息数を増やしています。
カブトムシは良くこなれていれば堆肥だろうが牛糞だろうがお構いなしなので、単純に地理的要因で北海道に生息していなかったのでしょうね。
農業などで人の手が入った環境の中でよく増えますから北海道はうってつけなのでしょう。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

らん  

お久しぶりです^^

北海道に居ながら、おおよその分布は知っていても「ブラキストン線」と「河野線」なる分布境界線があることを知りませんでした笑。
カブトムシに関しては困ったものですね。昔は居る筈のなかったカブトムシが近所で取れてしまいますからね^^;

2014/02/27 (Thu) 21:55 | EDIT | REPLY |  

こえだ  

Re: お久しぶりです^^

らんさん

北海道だけではなく、九州にも鹿児島県沖に引かれる「三宅線」という分布境界線があり、
日本特産種と熱帯性の昆虫を分ける境目となっています。
日本は島国で南北に長いので国内に境界線が数多く存在し、調べれば調べるほど面白いです!

カブトムシは繁殖力が凄まじいです。
北海道~沖縄と南北に猛威を振るっていますね。
気軽に飼える分飼育者のマナーが追いついていないのが悲しいです。
もはや完全に取り除くのは難しいでしょうね……。

2014/02/27 (Thu) 22:30 | EDIT | REPLY |  

かっき  

カブトムシは害虫?

北海道のカブトムシ問題は話題ですね!
確かに、
堆肥だろうが牛糞だろうがお構いなしですね(笑)
大繁殖する予感がします。
もともと生息していた昆虫に与える影響は、
どうなんでしょうか?
昆虫ではありませんが、近所の河川の亀は、
ほとんど、
アカミミミシシッピー亀になっています(泣)

2014/02/28 (Fri) 19:17 | EDIT | REPLY |  

こえだ  

Re: カブトムシは害虫?

かっきさん

北海道に限らず、沖縄でもカブトムシの問題は深刻ですね。
カブトムシは野外のカーストではクワガタを凌ぎ最上位に君臨していますから、
あまり増え過ぎるようだと現地の環境に影響を与える恐れがありますね。

亀などは明らかに海外から持ち込まれた外来種ですが、
国産の種類でも現地に生息していないものを持ち込んだ場合は「外来種」になり得るということの理解が足りないのかもしれませんね。
特に小さい子やその親は自然に返そうと、良かれと思って放虫することがありますから、
ペットショップなどで子供やその親にしっかりと説明することが大事だと思います。

2014/02/28 (Fri) 21:28 | EDIT | REPLY |  

Add your comment

Latest

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。